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    LIVE ARK HELIX2025を終えて

    あらき official website / official fanclub「あらき組」

    2025/12/31 19:00

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    これは
    HELIX2025を企画して制作して
    そしてすべて終えてみての独白です


    振り返りレポートではありません


    考え方とか判断の基準とか
    そのとき何を大事にしていたかとか
    そういう思想の話がほとんどです


    誰かに向けたメッセージでもないし
    この考え方が正しいと言いたいわけでもありません


    読んだ上で
    「なるほどそういう思いでやってたのか」
    「へえそういう設計だったんだな」
    そのくらいの距離感で流し読みしてもらえたら幸いです


    HELIXは
    観る人それぞれの受け取り方があっていい場所だと思っています

    だからこの文章も受け取り方は自由です


    ただ主催している自分の中では
    こういう思考の流れで組み立てていた
    という記録だけを残しておこうと思います

     

    HELIX2025の全公演が終わりました
    来てくれた人本当にありがとう!!!!

     

    HELIXがすべて終わって
    脳内が少しだけ静かになった気がする


    達成感とか解放感とか
    そういう分かりやすい感情とともに
    「思ったより考えることが多いな」という感覚が残った


    ライブは終わったのに頭の中ではまだ音が鳴っている感じ

    たぶんそれはこのHELIXという企画が
    単なるイベントじゃなかったからだと思う

     

    2024年のHELIXが終わったとき
    最初に思い描いていたイメージは
    あの時点で一度きれいに形になったと思う

    それぞれが違う場所で活動していて
    違う文脈を背負っていて
    それでも一つの夜として成立する


    HELIXという名前に託したものは
    あの段階で一度ちゃんと回り切った


    だからこそ2025年も同じ名前でやると決めたとき
    少しだけ違和感があった


    同じことをやるならあえて同じ名前でやる意味がない

    逆に言えば
    同じ名前でやるなら同じことはできない


    だから2025年は意識的に壊す必要があった

     

    壊したのは派手な部分じゃない


    構成でも
    規模でも
    見た目でもない


    いちばん最初に壊したのは
    「安心して評価されそうな選択肢」だった


    前回うまくいったから
    今回もこれでいいだろう
    という判断を一つずつ疑う


    完成度が高いから
    分かりやすいから
    受けがいいから

    そういう理由で選ばれるものを削ること


    それは
    勇気のある判断というより
    怖さを選ぶ判断に近かった


    でも
    完成した形を守ることよりも
    進行中であることを優先したかった


    HELIXという名前を掲げる以上、そこから逃げることはできない

     

    HELIXを続けるという選択は
    実はかなり自分に厳しい


    イベントを一度やって終わらせるなら
    「いい夜だった」で済む


    でも同じ名前で続けるということは
    前回との比較を
    自分から引き受けるということでもある


    2024年のHELIXと比べてどうだったか
    前のほうが良かったと言われる可能性も
    当然ある


    それでも同じ名前を使ったのは
    HELIXを完成品にしたくなかったからだ


    HELIXは作品じゃない

    進行中の状態そのものだ

     

    HELIXは
    完成されたものを単に並べるイベントにしなかった


    これは意図的な選択だ


    完成されたものは強い
    安心感もあるし
    評価もされやすい


    でも完成されたものは
    基本的に動かない


    その完成度が高ければ高いほど
    そこから先の変化は小さくなる


    HELIXで見たかったのは
    完成度の高さそのものじゃなかった


    いまこの瞬間に賭けているかどうかだった


    だから
    選曲も立ち位置も
    あえて不安定なものが多かったと思う


    うまくいくかどうか分からない
    評価されるかも分からない

    それでも
    次の一歩を踏み出しているか


    HELIXはその一点だけを信じて組み立てた

     

    HELIXを格付けイベントにしたくなかった理由もそこにある


    演者を功績順に並べることは簡単だ
    世代でバランスを取ることもできる


    でもそれは螺旋を止める行為に近い


    若手だから呼ぶ・呼ばない
    レジェンドだから呼ぶ・呼ばない
    ではなく


    挑戦の現在地に立っているか
    それだけだ


    名前を知られていなくても
    いま確実に何かを更新しようとしているなら
    そこに立つ理由は十分すぎるほどあった


    HELIXは功績を称える場じゃない

    螺旋がいまどこに伸びているかを見る場だ

     

    HELIXを続けていると
    自分が「外側から見ている人間」じゃないことを
    何度も突きつけられる


    自分もまた
    この螺旋の中に立っている一人だ


    安全な位置から誰かの挑戦を眺めているわけじゃない


    選曲も構成も
    判断の一つひとつが
    そのまま自分の現在地を示してしまう


    HELIXは
    他人の現在地を測る場であると同時に
    自分自身の現在地を一番ごまかせない場所でもある


    だから完成したものを並べなかった


    それは出演者のためでもあるけれど
    同時に自分のためでもあった

     

    HELIXについて考えていく中で
    最後に一つだけはっきりしてきたことがある


    HELIXは
    正解を作らないということだ


    どんなイベントが良いか
    どんな選曲が正しいか
    どんなメンバー構成がベストか
    どんな楽しみ方がベストか


    そういう問いに
    一つの答えを出すつもりはない


    もし正解を作ってしまったら
    次はその正解をなぞる作業になってしまう


    HELIXは「これが正しい」という形を提示する場所じゃない


    いまこの瞬間に
    何が鳴っているか
    どこに向かおうとしているか

    それをそのまま立ち上げる場所だ


    だから毎回うまくいくとは限らないし
    評価が割れることもある

    でもそれでいいと思っている


    完成度の高さや
    分かりやすさを基準にするなら
    もっと安全なやり方はいくらでもある


    でもHELIXはそういう場所じゃなくていい

    正解を作らない代わりに
    進行中であることだけをちゃんと守りたい


    それがこの名前を続けて使った
    いちばんの理由だ

     

    2025年という年は
    自分にとっては激動の年だった

    でもHELIXを終えて思うのは
    それぞれそのときどきに
    完成や正解を求める必要はなかったということだ


    まだ進行中でいられることの価値が
    また少しだけ分かった気がする

    HELIXという名前を使い続ける限り
    自分はこの螺旋の中に立ち続ける

    来てくれたすべての人に
    ありがとう

    また会おう
    2026年もよろしく!

     

     

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